GAME NOVELS キングダムハーツII Vol.4 Anthem-MeetAgain/Axel Last Stand
発売日:2007年2月22日
【カスタマーレビュー】
■沈むほど深くはないけれど
ホロウバスティオン三周目から始まり、EDまで駆け足、すぱっと一息に。
ほんとうに急ぎ足なのです。
めまぐるしく変わる場面、主格、心情。
読んでいるというより、ついてこないと置いてくぞ、とずるずる引っぱられる感覚でした。
やはり描写がひどく薄いのが残念でなりません。
KH世界のあの空気は、何よりの魅力なのですから。
ディズニーの世界をもっと旅したい!と願ってしまいます。
もちろん限られた紙面だと重々わかってはいるのです。
けれどゲームとは一味違う表現をすることができる『小説』という媒体が勿体無いと、どうしても思ってしまいます。
悩んだり、苦しんだり、それでも自分の信じるものを曲げずにいた人達の葛藤を
ただ感じるだけ悩むだけで終わらせてほしくなかったのです。
主人公のソラはもちろん、リク、カイリ、ナミネ、ロクサス、アクセル、ディズ、ゼムナス、機関。
多くの想いが複雑に絡まり、より強きものだけが残る結果がもたらすものから逃げないでほしかった。
もっと詳しく、克明に書いていただきたかった。
ゲームとまるきり同じに書くのは、勿体無い!
モノローグの多さと単調ともとれる書き方は、『小説』として最後まで受け入れることができませんでした。
本屋さんで大量に積まれたままのを見ていると、
『プロット』もしくは『メモリアルアルバム』として売り出したほうがよかったんじゃないのかな…。
と勝手な心配までしてしまいます。
ですが、思うままに動いたナミネとアクセルには涙が止まりませんでした。
小説版の主人公はナミネとアクセルなのですね。
二人の切なさに胸が痛みます。
強い心に触れるとき、世界は変化する。
考えずにはいられません。
心とは一体なんなのか。
変化とは、必ずしも善きものであるか。
明確な答えを出すよりも、考えさせてくれる材料を与えてくれたことに感謝しています。
FM版の追加部分(ですよね?)がちらほらとあるので、ゲームがますます楽しみになりました。
ロクサスとアクセルには切なくさせられるばかりです。
あ、ちなみにシークレットムービー関連には何も触れられていません。
そこらへんはゲーム本編で想像を掻き立てられろということでしょうね。
いつものとおり素敵な天野さんのイラスト(裏表紙のカイリとナミネがすごく可愛い)に心からの拍手と、
作者様にお疲れ様の言葉を。
小説にはすごく期待していました。
少々辛めですが星二つとさせていただきます。











